みえるわ / マームとジプシー at 銘苅ベース、最終日に行けました。
この公演ツアーの楽日でもあり、3月11日でもあって、前日は19時開演だったのがこの日は14時開演でちょうど1時間10分くらいだった舞台が終わる頃がまさにそれくらいの時間だった事は意図されているような、ただ撤収の時間もあってそうなのか、そういう表現と極めて現実の事務的な間を行き来できる、その場でその舞台を見ている自分自身と向き合ったり向き合ったりしない感覚、そこも自由な作品が好きです。マームとジプシーを前に見たのはやっぱり沖縄でひめゆり学徒隊が描かれていた舞台だった。それがとても素晴らしかったので好きになって今回も見にきました。今回は一人舞台で前とは全く違って、なんていうか落語聞くような気持ち良さでした。最初は一生懸命言葉をつかもうとするけど、それが言葉がただの音になりそしてノイズになっていく流れに身をまかせるしかなくなる気持ち良さ。最初のSEがマイブラだったのが道しるべとなっているような気がしたんだけど、ポップスとノイズの垣根を行ったり来たりする舞台を観ながら、「秋田昌美かよ!」と思いきや「椎名林檎かよ!」と思ってました。そして強烈な印象残した真っ赤なガーターベルト。
あと沖縄に銘苅ベースなんて小劇場があるのを初めて知ったんだけど、こんなところがあるなんて本当に素晴らしい。沖縄のアゴラ劇場になって欲しいせつに。今月末には岡崎藝術座の人来るみたい。前に横浜でイスライスライスラ観に行って脳が完全に思考停止したレベルで意味が分からなかったのでぜひご本人にお話伺いたい。